音の魔術師が手掛けたTWイヤホン「Noble Falcon」(音質編)

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外出先でも手軽に良い音質で聴きたいですよね

お久しぶりです。

前回の記事はお読みいただけましたでしょうか?

今回は外観編につづき音質編と題して

音質とこのイヤホンで聴きたいおすすめの3曲を紹介したいと思います。

大阪駅周辺でも途切れず安定した接続性

まずは完全ワイヤレスイヤホンには欠かせないBluetoothですが

この接続の安定性が良いです。

発売日当日にヨドバシカメラさんで購入し受け取ってすぐ開封しました。

およそ15時頃でしたが大阪の中心部である大阪駅、梅田周辺を歩いていて

途切れたりすることは無くまた遅延もほとんど感じられない安定性がありました。

出先で快適に音楽を聴くためのイヤホンとしては欠かせませんよね。

良いと思ったポイントごとに紹介

続いて音質面です。

まずは良いと思ったポイントを3点ご紹介したいと思います。

高音域の粒立ちのよさ

後述するおすすめの曲の中でも出てきますが、

爪弾くようなストリングスや女性ボーカルの艶やかさ

ボーカルによって独特のブレスによる表現まで粒立ちよく聴けます。

空間の広がりを感じられる

これは最近の打ち込み系アーティストをよく聴く方だと共感していただけると思いますが

オーケストラのようなホール音楽でなくとも空間の広がりを感じさせる

シンセやドラムなどの打ち込みが増えてきていると思います。

これもまた自然な広がり感と各音域がむやみに混ざること無く心地よく聴けます。

低音域も量感たっぷりであたたかな音

先日の記事中にも書きましたが以前持っていたNoble audio classic noble 5では

少し特徴的な高音域のザラつきが味としてありました。

classic noble 5の傾向としてはドンシャリ気味だったと思います。

なので私は今回のこのFalconもドンシャリ気味だろうと想像していました。

ですが、このイヤホンは密閉感の良さも相まってか低音域が潰れることなく

ベースラインやドラムスのキックが打面を打ち空気を震わせるような感覚を覚えます。

すこし気になったポイントも紹介

外観編ではおおよそほとんどがべた褒め気味でしたが

音質面ではやはり少し気になるポイントがありました。

こちらも3点ご紹介したいと思います。

無音やイントロにサーというノイズ

楽曲のイントロが無音からゆるやかに立ち上がるような曲のとき

音量を上げ気味にしているとサーというノイズが聞こえることがあります。

これはNobleさんがリリース予定のアプリやアップデートで

もしかしたら改善されるかも知れません。

左右に音が頻繁に振られると少し感じる違和感

これは頻繁にボーカルが左右を行き来するような演出

またはバイノーラルのような音源を聞いた時に感じました。

右から左やその逆に音源が移動するときに

ほんの少し違和感を覚える程度のギャップを感じます。

洋楽でS音が強調されると少し刺さり気味

この刺さりを感じたのはLet Down - Radioheadを聴いたときに感じました。

全体的に刺さりは少ないように思うのですが

息をたっぷりと使い強調されるような発音が続くと

すこしS音が刺さるように感じます。

このイヤホンで聴きたいおすすめの曲

これらの良いポイント・気になるポイントも含め

私がこのイヤホンでぜひ聴いてほしいと思う曲を5曲選んでみました。

楽曲の聞き所と共にご紹介します。

今回ご紹介するのは以下3曲です(アーティスト名敬称略)

眩暈 - 椎名林檎

まず1曲目は椎名林檎さんの「眩暈」という曲です。

昨年のライブ「椎名林檎と彼奴等が居た真空地帯 - AIR POCKET - 」で

今まで1度しか披露されたことがないこの曲がセットリストに組み込まれたことで

椎名林檎ファンの間では驚きの声が絶えませんでした。

この曲で聴いていただきたいポイントは

まずイントロから入ってくるアコースティックギターの爪弾く音の粒立ち感です。

楽曲全体を通してアコースティックギターがスパイスのように入ってくるのですが

冒頭部分の爪弾く感じが最も他の楽器と重ならずスウッと耳に入ってくると思います。

そして次に全編を通して通低音のように響いているレスリースピーカー*1のような

左右に振られているファタファタファタファタというプロペラのような音です。

この音が曲中の盛り上がり部分で立ち上がって来ると空間の広がりを感じられると思います。

そして粒立ちの良さというと=分離感だと思いますが、これもまた

ラスサビに向けて少しずつ重なってくる繊細なコーラスワークと

心の声が漏れる絶唱のようなハモリを程よく聴くことができます。

イコール - Official髭男dism

そして2曲目は今、大変人気のOfficial髭男dismさんの「イコール」という曲です。

「ノーダウト」や「犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう」のような

明るくポップな歌詞と曲調が特徴だと思っていたOfficial髭男dismですが

先日のMステで披露された「イエスタデイ」のような

三者を犠牲にしてでも守りたい人がいる

そんな倫理的には口に出せないけど大事なモノがかかってくると

誰しもが覚える感情を歌詞にしてしまう...

こんなギャップのある歌詞を書くんだと感動しました。

この曲で聴いていただきたいポイントは

Vo.藤原(ふじはら)さんの繊細な息遣いが特徴のボーカルがはっきり聞こえるところです。

全体的にゆったりした曲調なので藤原さんの特徴的な細かい節回しが丁寧で

それらが楽器隊に埋もれることなくはっきりと聴ける分離感が良いと思います。

また、ドラムスの打面が空気を震わせるような感覚を感じられます。

これはドライバーの特徴なのかなと思うのですが

ただ聞こえるのではなく臨場感が感じられます。

それに加えバンドサウンドと別にストリングスが入っているのですが、

このストリングスとバンドの分離感もすごく良いと思います。

音が乖離しているのではなくしっとりと混じり合いつつもそれぞれがしっかり聞こえ

楽曲全体のイメージへ力を与えているような印象を受けました。

Let Me Know - Perfume

続いて3曲目はPerfumeさんから「Let Me Know」という曲です。

この曲は最近発売されたPerfume自身初のベストアルバム「P cubed」にも収録されています。

全曲リマスタリングされた楽曲たちに加え新曲2曲を加えて3,500円です。

安くないですか?

買って当日にヘッドホンで今までの音源と聴き比べてみましたが

古い楽曲ほどわかりやすく変化を感じられました。

良ければぜひ購入して聴いてみてください。

それはさておきこの曲で聴いていただきたいポイントですが

3人の声が重なるタイミングやボーカルの残響音が良く

歌詞の少ないサビ部分への架け橋のような綺麗なつながりを感じられます。

また打ち込みサウンドということで全体的に音が太く音圧が高めなので

サビ前のとてもタイトな音で響くドラムスがテンポアップしていく高揚感が心地良いです。

またこれだけ低音部分が豊かに響くものの高音域のメロディラインが潰されることなく

太いサウンドの中に細やかなメロディをはっきり聴く事ができます。

大変長くなりましたが開封レビューはここまでです。

長い文章になりましたが読んでいただきありがとうございました。

いかがでしたでしょうか?開封してすぐのレビュー記事は以上となります。

完全ワイヤレスイヤホンを使ったことが無い方でも

初めての一歩を踏み出してみるのにちょうど良い商品だと思います。

このNoble audio "Falcon"ぜひ店頭の試聴機などでおすすめの曲と共に試してみてください。

 

前回の外観編はこちらからお読みいただけます。合わせてどうぞ 

teto10to1000.hatenablog.com

 

*1:オルガンなどに使われるスピーカー自体が回転することで音の遠近感を演出するスピーカー。別名ロータリースピーカー