つけペンの宿命”ペン先の劣化と交換時期”

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様々な書き味を手軽に試せるつけペン

お久しぶりです。

今回はカリグラフィーやボトルインクを楽しむ方にはお馴染みの”つけペン”についてです

様々なニブは色々なインクが使えてかつ書く色を手軽に変えられるのが便利ですよね。

ですが、書き続けていると劣化してきて紙に引っかかったりインクがボタついたり…

使用するインクによって大きく異なる

ニブの使い方はもちろん大きく影響します。

特にカリグラフィーは筆圧を大きく変化させながら書きますので劣化が早いです

ですが、使い方とは別にもう一つ大きな要因があります

それは使用するインクです。

墨汁は書き味は良いが手入れ不足で錆びやすい

私が愛用しているのは”墨汁”です。

これはカリグラフィー用途として必要な

  • 紙色が透けない黒さ
  • 繊細なヘアラインも出るインクフローの良さ
  • 大量に練習するためには欠かせないコスパの良さ

の3点を満たしており大変満足しています。

ですが、この墨汁は洗っていてもインクが残っていたらそこから錆が出てしまいます。

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(錆が出て全体に広がってしまったペン先です)

調子がいいのはDr.Ph.Martins

するとペン先の交換ペースが上がり結果的にペン先にかかるコストが上がってしまいます。

好きなことをやるためには多少のコストは仕方ないとも言えますがやはり気になりますよね。

そういう時にオススメしたいのがDr.Ph.Martinsのインクです

こちらのインクはコスパこそ墨汁にはかなわないものの上記の内2点をカバーしており

尚且つ通販でも入手しやすいので練習するのにはうってつけです。

あと、水洗いでも比較的ペン先から落ちやすく手入れが簡単です。

交換の目安は線幅が不安定になってきたら…

インクを改善してもいつどれぐらいで交換したらいいかわかりませんよね?

劣化していてもゆるやかな劣化は分かりづらく、気がつけば紙面をガリガリ引っかかっている

そんな状況を避けるために私の交換基準は”線幅が不安定になったら交換”を意識しています。

カリグラフィーに重要なのは筆圧と線幅の安定性

それを試すには縦・横に力を入れずに線を引いてみます。

既にペン先が劣化してきていたら縦・横の太さが安定せず、ふらついた線になりがちです。

逆にどちらも均一に近い線が引けていればまだ使えるペン先だと思います。

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(上が新しいペン先・下が劣化したペン先です)

上達のためにも定期的に交換を

紙面をガリガリ引っかきながら書くストレスも交換した方がいいポイントですが

やはり書きづらいと書く量が減り、練習量が減ると上達が遅くなる…

そうして気がつけば部屋のオブジェに…と悲しい結末になってしまいます。

なので是非、定期的な交換をして良いペースでカリグラフィーに挑戦してみてください。